SEOで月間PVを70万に伸ばした方法 — 戦略設計から実行までの全記録

「PV200から70万って、本当ですか?」

よく聞かれる。本当だ。WebLeap合同会社のCEOとして、私が実際に手がけたプロジェクトで達成した数字だ。ただし、最初から順調だったわけではない。失敗もあったし、成果が出るまでに忍耐が必要な期間もあった。

本記事では、月間PV200から70万PVまでの成長を、時系列で包み隠さず記録する。成功した施策だけでなく、失敗した施策も含めた「全記録」だ。SEOで大幅な成長を目指す方の参考になれば幸いだ。

※クライアント情報保護のため、業種・社名は伏せ、数値の一部は概算で記載している。


前提条件

  • 開始時の状況: 企業サイト。月間PV約200。記事コンテンツほぼなし
  • 業種: BtoC寄りのサービス業(専門領域あり)
  • サイト規模: 約30ページ(会社概要、サービス紹介、お知らせ程度)
  • SEO施策の経験: ほぼゼロ
  • チーム体制: 私(戦略・ディレクション)+ライター1名+エンジニア1名(兼任)

フェーズ1: 現状分析と戦略設計(1〜2ヶ月目)

やったこと

  1. Search Consoleの導入と分析: まず現在地を把握した。月間表示回数は約3,000回、クリック数は約200回。意外にも表示はされていた
  2. 競合サイトの徹底分析: 上位5社のサイトを分析。コンテンツ量、カバーしているキーワード、サイト構造を調査
  3. キーワードマップの作成: 約500キーワードを洗い出し、検索意図別に分類。優先度を「検索ボリューム × CV関連度 × 競合難易度」で算出
  4. サイト構造の設計: カテゴリ構成、URL設計、内部リンク構造を事前に設計

成果

  • PV: 200 → 300(微増)
  • この段階では数字の変化はほとんどない。しかし、この2ヶ月の設計が後の成長の土台になった

学び

設計なしにいきなり記事を書き始めていたら、おそらく3〜4ヶ月を無駄にしていたと思う。


フェーズ2: 初期コンテンツの集中投入(3〜5ヶ月目)

やったこと

  1. 優先度の高いキーワードで記事制作: 月8〜10本ペース。1本あたり3,000〜5,000字
  2. テクニカルSEOの基盤整備: サイトスピード改善、構造化データ(Organization、BreadcrumbList)の実装、XMLサイトマップの最適化
  3. 既存ページの最適化: タイトル・ディスクリプションの改善、内部リンクの追加

失敗した施策

3ヶ月目に、競合が書いていない「ニッチすぎるキーワード」に20本ほど記事を投入した。 検索ボリュームが月間10以下のキーワードを狙ったが、流入はほぼゼロだった。ニッチ戦略は有効だが、「検索需要が存在しないキーワード」と「検索ボリュームが少ないが需要があるキーワード」は別物だと痛感した。

成果

  • 3ヶ月目: PV 500
  • 4ヶ月目: PV 1,200
  • 5ヶ月目: PV 3,000

学び

最初の数ヶ月は「種まき」の期間。成果が見えなくても、正しい施策を続けることが重要。


フェーズ3: 成長の加速(6〜9ヶ月目)

やったこと

  1. 上位表示された記事の分析と横展開: どの記事が上位を取れたかを分析し、共通するパターン(構成、文体、情報の深さ)を抽出。その パターンを他の記事にも適用
  2. トピッククラスターの構築: ピラー記事を5本作成し、既存のクラスター記事と内部リンクで接続
  3. CTRの改善: Search Consoleで「表示されているのにクリックされていない」キーワードを抽出し、タイトルとディスクリプションを改善
  4. FAQスキーマの導入: 各記事にFAQセクションを追加し、FAQPageスキーマでマークアップ

転機

6ヶ月目に、ある1本のピラー記事が検索順位1位を獲得し、その記事だけで月間5,000PVを稼ぐようになった。 この記事はトピッククラスターの中心にあったため、クラスター内の他の記事の順位も連動して上昇した。

これが「複利効果」の始まりだった。1本の記事の成功が、周辺記事の成功を引き寄せる。

成果

  • 6ヶ月目: PV 8,000
  • 7ヶ月目: PV 20,000
  • 8ヶ月目: PV 45,000
  • 9ヶ月目: PV 80,000

学び

SEOの成長曲線は直線ではなく指数関数。ある閾値を超えると、一気に加速する。


フェーズ4: 大台突破(10〜14ヶ月目)

やったこと

  1. コンテンツの質の底上げ: 初期に書いた記事を全面リライト。情報を最新化し、独自データを追加
  2. 被リンクの自然獲得: 独自調査レポートを3本公開。業界メディアに自然に引用され、被リンクが増加
  3. UX改善: ページ内の導線設計を見直し、関連記事への回遊率を改善。この改善でサイト全体の訪問者数が20%向上し、申込数は80%改善した
  4. AI検索対策(LLMO)の開始: 著者情報の整備、Person スキーマの実装、FAQ の拡充

失敗した施策

11ヶ月目に、トラフィック目的で事業と関連の薄いバズ系記事を5本投入した。 PVは一時的に増えたが、CV率が大幅に低下し、サイト全体のテーマ一貫性が損なわれた。すぐに該当記事をnoindex化した。PVを追うあまり、事業目的を見失ってはいけない。

成果

  • 10ヶ月目: PV 150,000
  • 11ヶ月目: PV 280,000
  • 12ヶ月目: PV 420,000
  • 13ヶ月目: PV 560,000
  • 14ヶ月目: PV 700,000(70万達成)

施策別の貢献度(振り返り)

14ヶ月間の全施策を振り返り、成長への貢献度を評価する。

施策 貢献度 コスト 備考
キーワード戦略設計 ★★★★★ すべての土台。最も重要
高品質記事の制作 ★★★★★ 1本の質がサイト全体を引き上げる
トピッククラスター構築 ★★★★☆ 複利効果の源泉
テクニカルSEO整備 ★★★★☆ やらないと足を引っ張る
既存記事のリライト ★★★★☆ 新規記事より費用対効果が高い場合も
CTR改善(タイトル最適化) ★★★☆☆ 少ない工数で効果あり
構造化データ実装 ★★★☆☆ リッチリザルト+AI検索対策
UX改善 ★★★☆☆ CV率への影響大
独自調査レポート ★★★☆☆ 被リンク獲得の王道
バズ系記事 ★☆☆☆☆ 事業と無関係なPVは無価値

成功の要因 — 3つのポイント

1. 最初の2ヶ月で戦略設計を徹底した

いきなり記事を書き始めなかったことが、後の成長速度を決定的に左右した。

2. 「量より質」を徹底した

月30本ではなく月8本。1本あたりに十分な工数をかけた。

3. データに基づいて改善を繰り返した

毎週Search Consoleを分析し、何が効いて何が効いていないかを把握。勘ではなくデータで判断した。


再現性について

「うちでも同じことができますか?」と聞かれる。答えは「条件次第でYes」だ。

再現しやすい条件:

  • 専門性のある領域でビジネスをしている
  • 社内に専門知識を持つ人材がいる
  • 6ヶ月以上のコミットメントができる
  • コンテンツに投資する意思決定ができる

再現しにくい条件:

  • 極端に競合が強い領域(金融、医療など YMYL領域)
  • コンテンツ制作に充てるリソースがゼロ
  • 3ヶ月以内に成果を求められる

現場の一言

PV200から70万は、3,500倍の成長だ。しかし、この数字に魔法はない。やったことは「正しい戦略を設計し、質の高いコンテンツを作り、データを見て改善する」——これを14ヶ月間、愚直に繰り返しただけだ。SEOに近道はないが、正しい道を歩けば確実に成果は出る。メガバンク系証券への記事提供や上場企業でのマーケ責任者経験を通じて確信しているのは、SEOは「やるかやらないか」ではなく「正しくやるかどうか」で決まるということだ。


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